◆ノロウィルス胃腸炎

 

 ノロウィルスとは、今から40年ほど前にアメリカのノーウォークという町で集団発症した胃腸炎ウィルスの仲間も含めた総称です。ノロウィルスは経口感染により1から2日の潜伏期を経て発症します。症状はまず強い嘔気と嘔吐で、発熱も伴うこともあります。それがおさまると下痢がはじまります。最初の3日間ほどは非常に具合が悪く、小さい子やお年寄りは点滴や場合によっては入院が必要になることがあります。病気そのものには特効薬はなく、安静と水分の補給で一週間ぐらいで治癒します。病院の先生は「少しずつ水分をとって我慢すれば、じきによくなりますよ。」といいますが、病初期は本人にとってはとても苦しいのです。
感染経路は主に接触感染ですので、よく手をあらうことが重要です。また加熱すると死滅するので、流行時期には生ものを控えたほうがいいかもしれません。嘔吐物や排泄物を散らばしたままにしていると、乾燥して空気にウィルスが浮遊することで空気感染をさせることもあるとされています。だから汚染してしまったところは、よくふき取ったり希釈した次亜鉛素酸(ハイター)で消毒しておく必要があります。
出校は主要な症状が改善すれば差し支えないのですが、症状がなくてもしばらくは便に排泄されています。ですからオムツをしている乳幼児は症状が軽快しても、便の回数が普段より多くオムツの交換が煩雑な間は、まわりの子への伝染を配慮して集団保育を控えるべきだと思います。