◆頭部打撲

 

 子どもの死亡原因の中で一番多いのは病気ではありません。年間数千人の子どもが不慮の事故で亡くなっています。不慮の事故の中で比較的多いのが頭部の打撲です。階段から落ちた、買い物カートから落ちた、抱っこしていたら落とした、ベットから落ちたとかであわてて受診します。「すぐ泣きましたか? 受け答えは何とかできていますか?意識はしっかりしているようですか?」と尋ねます。外傷の程度、出血はないか、目の瞳孔の大きさや反射に問題はないか、左右の鼓膜をみて鼓室内の髄液や出血の貯留はないか、口腔の出血、鎖骨や四肢の骨折、腹部臓器の損傷はないか診察します。「今のところ大丈夫だと思いますが、今日一日はおうちで安静にしてください。そして吐き気や異常な不機嫌、頭痛、けいれんがあるときは連絡してください。大きな病院でCTを撮ってもらうようにお願いしましょう。」と言って帰します。
子どもはその年齢に応じておきやすい事故が決っています。こどもが事故に巻き込まれないように気をつけるだけでなく、ふだんから子どもに事故をおこさせないような環境をつくることが大切です。