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子どもの中耳炎は、珍しい疾患ではありません。三歳までに約70%の子は中耳炎に罹患するといわれています。すなわち子どもがかぜをひいたとき、かなりの確率で中耳炎を併発していることが多いのです。ですから子どものかぜの診療を診療するにおいて、耳や鼻の状態を把握することが大切です。そして鼻腔内の菌を耳や下気道(気管や肺)に侵入させないようにコントロールすることが上手にかぜをなおすポイントになります。 耳は耳管という管によって鼻の奥と通じています。小さい子は頻繁に鼻粘膜のウィルス感染がおこります。それにより鼻粘膜が傷んでくると自浄能力が低下し、病原菌が生着しやすくなります。自分で鼻をかめない年齢の子においてはそれらの病原菌が増殖し、鼻は病原菌の倉庫になります。子どもの耳管は体格の割に太く、のどから平行に耳に通じていることから鼻の病原菌が容易に耳に逆流します。ですから保育園に行きはじめた小さな子は、中耳炎になりやすいのです。 確かに最初のうちは繰り返したり、なかなか治りづらかったりします。しかしあせらないで根気強く治療を繰り返していくうちに、鼻をかめるようになり、また免疫が安定し鼻粘膜の健康な状態が維持される年齢になると病原菌はどこかに押し出されてしまいます。そして五歳のころまでにはだいたいの子は中耳炎がおきなくなってきます。
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